2008年04月02日

旅の空の下。

4月2日(水)
晴れ

 ここ半月ほどの間、その大半を旅の空の下で過ごしていた。ちなみに今夜は大阪にいる。
 
 3月21日、弘前から始まった旅は、白石、東京、福岡と結果的に日本を縦断することとなった。
 「カフェミルトン」の山口洋さんとリクオさんのライブに誘われたのが始まりで、それに合わせて弘前の「アサイラム」に斎藤浩さんを訪ねた。白石と弘前が遠いことは知っていたけど、沖縄と東北を2往復する方がハードルが高かったので、弘前にも行くことにしたのだ。
 青森空港の回りは深い雪に覆われていて、去年の秋、あれほどたわわに実をつけていたリンゴの木は枝だけになっていた。この枯れ枝だけのような木に、あれだけずっしりと重いリンゴがいくつも実るなんてちょっと信じられなかった。
 斎藤さんには美味しいそばをおごってもらって、夜は「アサイラム」で浴びるように飲んだ。去年の秋、「荒野のアサイラム」のときに桜坂のバー「Smoke」で食べたという煮玉子が、見事に再現されていた。音楽だけでなく食べ物もこうやってつながっていくわけだ。オモシロイ。
 斎藤さんとの話は、音楽や街、そして今の荒れ地のような世の中をどうくぐり抜けていけばいいのかということまで、実に幅広く、彼の言葉の一つひとつは胸に深く染み渡るのだった。こういう大人がいるこの国は、まだ捨てたものではないのかもしれない。
 弘前を、斎藤さんを訪ねた一番の目的は秋のイベントへのお誘い。そう、昨年に引き続いてやることにしたのだ。「荒野のアサイラム」。でも、今年は去年とは少し違った形になると思う。

 弘前から仙台までバスで4時間。そこから電車で白石まで1時間弱。東北は広い。
 二度目の「カフェミルトン」。山口洋さんとリクオさんのライブ。ステージに向かって下手側のリクオさんのピアノから50cmのところで聴く。山口洋さんのここでのライブは、すでに伝説味を帯びている感じ。この日も音楽のもつマジックがキレまくって、ありえないようなステージが展開される。アーティストと観客、お店、三位一体で、不思議に心地よい空一夜限りの空間が紡ぎ出されるのだった。
 終演後の打ち上げの席で、「ミルトン」の三浦さんご夫妻と山口さん、リクオさんを、秋のイベントにお誘いする。
 まだ実に漠然としているのだが「カフェミルトンへのサウダージ」と「荒野のアサイラム」をうまくつなぐようなものになるといいなぁと思う。弘前、白石、飯田、那覇…。気持ちのいい音楽と人の住む街を勝手につなげたい。

 東京。メキシコから戻った高良結香と合流して5月のライブに向けたプロモーション。「ソトコト」の編集長、「東京カレンダー」の編集長、新創刊する「diaries」の編集長、「weeklyぴあ」の編集長といったお歴々に会う。
 
 福岡。佐野元春さんの公演をみる。去年の初夏にインタビューをさせてもらって、このツアーだけは何とか見ておきたかったのだ。
 ありえないセットリスト。「グッドタイムス&バッドタイムス」、「アイム・イン・ブルー」、「マンハッタン・ブリッジにたたずんで」。最初の3曲だけでもここまで足を運んだ甲斐があったというもの。終盤「ロックンロール・ナイト」のシャウトに感涙。
 終演後、去年30年ぶりに再会を果たした小学校時代の同級生に会って、飲む。

 31日、プロモーションで沖縄を訪れたタテタカコさんと会う。
 そして、今夜も旅は続いている…。


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Posted by ryujinoda at 23:45│Comments(0)dairy work
 
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