『FUKUSHIMA』

ryujinoda

2015年05月06日 00:43

北京から戻ると、遠藤ミチロウさんのニューアルバム『FUKUSHIMA』が届いていた。
オリジナルアルバムとしては10年ぶりになるのだそうだ。体調を崩して長く時間が経っていたので、まさかレコーディングが行われていたとは知らなかった。


『FUKUSHIMA』

4月5日、桜坂SMOKEでのライブ、体調的には100%とはいえないながらも200%のメッセージが届けられた。東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故、そして自身が患った難病。折り重なるような絶望の淵から絞り出される音楽は、圧倒的で静かに深くしみた。それはまさに“天国の扉を叩き毀して”舞い戻って届けられる音楽のように感じられた。


2015/4/5@SMOKE

ミチロウさんのライブを初めて沖縄でやったのは、1995年5月。松山の酔ingという店だった。ミチロウさん自身沖縄はその時が初めてで、のちにアルバム『Off』に収録された「琉球五月晴れ」という曲はこの時の印象がもとになったと聞いた。
あれから丸20年(!)。世紀末を越えて、世の中は後退しているように感じることも多い。それでも、前を向いていくという強い意志がアルバム『FUKUSHIMA』では示されている。尚、前のめりにライブ活動を続けていこうというミチロウさんの態度にしっかりと反映されている。

◎遠藤ミチロウ公式サイト
http://apia-net.com/michiro/

◎遠藤ミチロウ『FUKUSHIMA』収録曲
1. オデッセイ・2014・SEX・福島
2. 原発ブルース
3. NAMIE(浪江)
4. 新・新相馬盆唄
5. STOP JAP 音頭 
6. ワルツ
7. 大阪の荒野
8. オレのまわりは
9. 志田名音頭ドドスコ
10. 三陸の幻想
11. 放射能の海
12. 冬のシャボン玉

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