SAKISHIMA meeting with BKO QUINTET
8月19日『SUKIYAKI OKINAWA(スキオキ)』@桜坂劇場の公演で行った
SAKISHIMA meeting (新良幸人×下地勇) with BKO QUINTET(from Mali) 。そのセッションの動画をYoutubeの「Music from Okinawa」チャンネルに公開した。
『SUKIYAKI』を沖縄で引き受けることにした時に、こうしたセッションを実現したいと真っ先にお願いした。しっかりとしたルーツを持ち、コンテンポラリーな形で音楽を発信するという方向性は、両者ともに同じだ。そんな彼らが同じステージに立って、短い時間でも互いの音楽の交歓をすると、その後に予測不能の化学変化が起こる可能性も高くなると考えたのだ。
前日、空港から市内に向かう車の中で、BKOカンテットのバンマスのエメリクとそんな話をしていた。
当日、SAKISHIMA meetingのリハーサル終わりで「さぁどうしよう」ということになり、非常に限られた時間の中、エメリクのリードで構成を決めていった。
BKOカンテットの音楽を聴いた人ならわかると思うが、彼らの音楽はとても構成が複雑で、キメキメな感じだ。エメリクは構成やタイミングについて、細やかな指示を出して、リハーサルを重ねていった。
マルチーズロックのリハーサルも残っているのに、開場時間が過ぎても終わらないという有り様だった。
エメリク曰く「音楽を作るのには時間がかかる」。
まさしく、その通りなのだ。でも彼らは短い時間にも関わらず、その演奏で最大限に応えてくれた。
サキシマと西アフリカの音楽が不思議に交わる時間は、私にとっても至福のひとときだった。「多分、自分はこういうことを目指している」。様々な可能性と浮き彫りになった課題について考えながら、演奏に耳を傾けていた。
にしても、個人的には2004年のタラフ・ドゥ・ハイドゥークスの沖縄公演以来の印象に残るライブだった。
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