2015年01月18日
『満月の夕』
阪神淡路大震災を経て生まれた名曲『満月の夕』。
中川さんのヴァージョンと山口さんのヴァージョン、二つの視点があったからこそ、これだけ広く、多くの人々に歌い継がれるようになったのだと、昨夜のドキュメンタリー番組を見て改めて感じた。
最初に聴いたのはHEATWAVEのアルバム『1995』に入っていた山口さんヴァージョン。コレ聴いてものすごく揺さぶられた。“テレビを通してみた風景”を歌ったということだが、彼自身、相当に焦燥感を抱いていたんじゃないかな。
中川さんのSOUL FLOWERヴァージョンを聴いた時は、私も被災地の現場にいない/いなかった、もどかしさとか歯痒さを感じていた。それにしても、200回に及ぶという被災地での演奏活動は凄い。
2011年、東日本大震災が起きたときに、真っ先に思い浮かべたのがこの曲の山口さんのヴァージョンだった。そしてまた勝手な焦燥に駆られていた。
遠くからみていることと、現場に立つという視点はこれほどまでに違うのだということを、この2つの作品は教えてくれる。そのことは私にとってはものすごく重い。
◎『満月の夕』~震災から生まれた歌の20年~
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20150117-21-17345
※NHKのオンデマンドでも見られるようです。
Posted by ryujinoda at 10:48│Comments(0)
│music
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