2015年10月09日

Kate and Guy、個人的備忘録

Kate and Guy、個人的備忘録

Kate Havnevik & Guy Sigsworth 沖縄公演、なんとか終えることができました。

興行ビザ取得〜公演延期〜扁桃腺炎・食中毒〜遅延。いろいろありました。。

イギリス出身で沖縄在住のJohn Potterさん経由で話をいただいたのは8月中旬。Kateさんから直接連絡があった。二人は9月中旬にはアジアに向けてツアーに旅立つということで、日本の興行ビザの申請のことを考えるとかなりタイトだった。しかし断る理由もなく引き受けることに。那覇の入管に何度か通って、興行ビザ申請に必要な在留資格証明書は、かなりスムーズに取得できた。しかし、ヨーロッパを旅立つ前に本国でビザの申請をするのには間に合わなかった。

二人のツアールートは、北京〜南京〜西安〜上海〜台北〜那覇。

海外で日本の興行ビザを申請するのに何日ぐらいかかるのかわからなかったので、北京の日本大使館、上海の日本領事館、台北の交流協会にそれぞれ連絡をしてみた。北京と上海はどちらも5日か6日。しかも、直接の申請ではなく旅行代理店を通す必要があるとのこと。1都市に長くても3日しか滞在しないので、中国での申請は無理と判断した。台北は1泊2日で大丈夫ということだった。2人は10月1日に台北入りして、5日に沖縄に入るスケジュールだと聞いていた。
10月1日(木)に申請すれば、2日(金)にはビザが取得できる。ところが、その後の連絡で、10月1日は中国の国慶節のため、上海から台北への移動が10月2日になるという。何度かメールのやりとりをして、なんとか1日に台北入りできないか話をしたが、やはりどうしても無理。。結局、10月5日に予定していた公演を7日に延期せざる得なくなった。

2人は台北で興行ビザを取得して10月6日(火)に沖縄入りするということだった。ところが空港にピックアップに行くと、LCCターミナルの連絡バスから降りてきたのは、Guyさん一人だけだった。聞けばKateさんは扁桃腺炎と食中毒で、今日の飛行機に乗れる状況ではなかったという。「でも、明日は大丈夫だと思う」とGuyは話していた。。

その夜、和食が食べたいというGuyさんとその奥さんDominikaさんを連れて、「ひらはら」へ。いろいろな話をする。音楽のことシリアの難民の問題のこと。。
Guyの来日は3回目。最初はNokkoさん(レベッカ)のソロの仕事だったそうだ。当時シンプリー・レッドに所属していた屋敷豪太さんを通じてのことだったそう。2度目の来日は、ビョークのツアー!!!
沖縄音楽には、坂本龍一さんの「Beauty」というアルバムで歌う古謝美佐子さんの歌声で出会って、タルビン・シンを通じてネーネーズを知ったそう。今回はインターネットを通じてJohn Potterさんを知り、彼がレコメンドする沖縄の唄者とレコーディングをすることになったという。(レコーディングはライブの翌日の10/8に行われた)

10月7日、ライブ当日。朝、GuyからのBad News!
朝乗るはずだった台北からの飛行機にKateさんが乗れなかった!遅れたのではなく、体調的にまだ無理だった、とのこと。聞けば、夕方の便には必ず乗るとのこと。しかし奥さんのDominikaさんは「Facetimeでみたけど、ひどい顔だった」…。すでに一度公演を延期しているし、さらに延期をするという選択肢はない。「中止」が頭をよぎる。
飛行機の到着時間は18時55分。イミグレーションとカスタムの通過時間を考えると、空港を出られるのは早くて19時半。ライブの開演時間は19時で、今回はオープニングアクト2組に出演してもらっているので、ギリギリ間に合うと判断した。すべてはKateさんが歌えればの話なんだけど…。
開演時間を待たずに、那覇空港に車を走らせた。ところが飛行機は当たり前のように遅れた。しかも1時間以上!到着したのは20時過ぎ。Kateさんと会えたのは20時半を回っていた。表情は悪くない。「歌える?」と訊ねると、「大丈夫」という返事。よかった。劇場に電話を入れると、リハーサルが押したこともあって、オープニングアクトのナカソネフミヨさんが最後の曲を歌っているところだった。劇場までの車中、Kateさんはボイスのウオーミングアップをしていた。

Kate and Guy、個人的備忘録

ライブが始まる前の段階で、すでに相当にグッタリだったものの、Kateさんの歌声は圧倒的だった。何かしらエフェクトをかけているのかと思ったが、Guyさん曰く「リバーブをかけているだけで、その他のエフェクトは一切ない」とのこと。ビョークを聴いたときに感じた世界観に近かった。
いろんなことがあったものの、彼女の歌声を聴いて、やれてよかったと、じんわりと感じていた。経験値も上がったかな。

Guyさんの素晴らしい仕事ぶりはこの先のリンクで確認できます。
ビョークにマドンナ、そしてKate。ここに沖縄の唄者が加わるといいんだけど。

◎The 10 Best Productions by... Guy Sigsworth
http://www.popmatters.com/post/170907-10-best-productions-by-guy-sigsworth/


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Posted by ryujinoda at 01:27│Comments(0)music
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