2010年06月24日
ヨハネスブルグ、ダウンタウン、午前0時。
6/20(日)
午前11時の飛行機で、ヨハネスブルグへ戻る。1泊だけの短い滞在だったが、ダーバンは暖かくて気持ちのいい町だった。ヨハネスの寒さを思い出すとやや憂鬱になってしまう。
ヨハネスブルグの空港で車を借りて、ホテルへ向かう。今日から5泊はヨハネスブルグ大学の寮に泊まるのだ。車にナビはなく、地図もかなりでたらめな感じ。あてにできるものがほとんどない中、ネットでおおよその見当をつけて、市内に向かう。車はHYUNDAIの当然のようにマニュアル車である。昔々、マニュアルで免許をとったので、不安だった坂道発進も身体が覚えていた。

興味本位で行ってはいけませんとガイドブックに書かれているダウンタウンに迷い込む。道がわからないのだからどうしようもない…。ドアはロックして窓も閉めて、信号待ちの時には前の車との車間を空けて、注意ぶかく進んでいく。日本と同じ右ハンドルなので運転はそれほどストレスにはならない。むしろニューヨークのマンハッタンからリンカーントンネルに抜ける時とかの方が、よほどビビリだった。
続きは以下をご覧ください。
午前11時の飛行機で、ヨハネスブルグへ戻る。1泊だけの短い滞在だったが、ダーバンは暖かくて気持ちのいい町だった。ヨハネスの寒さを思い出すとやや憂鬱になってしまう。
ヨハネスブルグの空港で車を借りて、ホテルへ向かう。今日から5泊はヨハネスブルグ大学の寮に泊まるのだ。車にナビはなく、地図もかなりでたらめな感じ。あてにできるものがほとんどない中、ネットでおおよその見当をつけて、市内に向かう。車はHYUNDAIの当然のようにマニュアル車である。昔々、マニュアルで免許をとったので、不安だった坂道発進も身体が覚えていた。

興味本位で行ってはいけませんとガイドブックに書かれているダウンタウンに迷い込む。道がわからないのだからどうしようもない…。ドアはロックして窓も閉めて、信号待ちの時には前の車との車間を空けて、注意ぶかく進んでいく。日本と同じ右ハンドルなので運転はそれほどストレスにはならない。むしろニューヨークのマンハッタンからリンカーントンネルに抜ける時とかの方が、よほどビビリだった。
続きは以下をご覧ください。
結局、ぐるぐると1時間以上町中を迷いつつ、ようやくヨハネスブルグ大学のキングスウェイキャンパスにたどり着いた。冬休みの寮を旅行者向けに有料で開放しているのだ。1泊シングル7000円ほど。決して安くはないのだが、ほかのホテルがワールドカップ価格で値段をつり上げているので、かなり安いほうだ。キャンパスはだだっ広く、琉球大学みたい。独房のような部屋には寝るだけの寝台(ベッドとよべるようなものではない)とデスクと洗面所。バストイレは共同だ。
夕方、サッカーシティーに向かうために、タクシーを呼んでもらおうと、レセプションのスタッフにお願いすると「自分で呼んで」と電話番号を渡された。スタッフはフレンドリーだが、どこか冷たい感じ。それがホテルとの違いと言えば違いだ。
で、タクシーでダーバンへ行く前にも利用した悪名高きパークステーションへと向かう。先日、サッカーシティーからの帰りに使ったのだが、スタジアム最寄り駅まで無料で利用できるのだ。
THE MATCH
ブラジルvsコート・ジ・ボアール
20:30キックオフ/サッカーシティースタジアム
グループリーグ屈指の好カードということもあって、客席はほぼいっぱいになった。どちらも攻撃的なイメージのあるチームなので、結構いい試合になると期待も高かった。
ブラジルが着実に点数を重ねて3−0。コート・ジ・ボアールもドログバのゴールで1点を返したものの、やはりブラジルは強かった…。ルイス・ファビアーノのゴールがハンドで、そのリプレイがスタジアムの大型モニターでも流れたと聞いたのだが、こちらのスタジアムのモニターのサイズは著しく小さいので、安い席に座っていると、細かいところまで確認できない。ゴールシーンやシュートのシーンなどは何度もリプレイされるので、自然と目はいくんだけど…。

試合と同じくらい面白いのは観客。今夜は特におかしいことがあった。私の右隣はアメリカから一人でサッカー観戦にやってきた妙齢の女性。3週間滞在するのだとか。左隣は、南アフリカ在住の太った男性二人(推定120kgのブラジルサポーター)。すぐとなりの男は一人でビールを片っ端から飲み干していく。時折ブブゼラを鳴らし、おかまいなしにブラジルの国旗を振って、ポテトチップスをすすめてくれる。「何、飲んでんだ?」と聞かれて「水だ」と答えると、「ばっかだな〜」と言う。
別に嫌なからまれ方をすることもなく、なごやかに話をしていたのだが、終盤、カカがレッドカードで退場になってから豹変というか、急に酒がまわったのか、トイレへ行くと立ち上がった。その途端、その男は客席の下の方に向けてもんどりうって倒れてしまったのだ。幸か不幸か一つ下の列の客は先に席を立っていて(男が派手にビールをぶちまけて、客の服を濡らしてしまったため)、男の上半身は2列下の座席までずり落ちていた。それでも手にしたビールはそのままで、先に受け取って、周囲の客と一緒に男の巨体をもとの席まで引きずり上げた。セキュリティやメディカルスタッフが駆けつけるほどの騒ぎになって、メディカルスタッフの女性は「大丈夫なの? 本当に大丈夫なの?」と繰り返し男に声をかけていた。男は、何でもないという風に手を振って、席を離れた。
アメリカの妙齢の女性は「どうかしてるわよ、飲み過ぎじゃない」とおかんむりであった。まぁ、いろいろな楽しみ方があるものだ。

↑暗くてわかりにくいが、これが問題のお騒がせ男
ゲームが終わって、当然のように電車でパークステーションへ向かう。渋滞もなくラクチンなのだ。電車を降りたホームにもセキュリティが並んでいて、これ以上ないというくらいの警備が敷かれている。しかし、その問題はその先。タクシーを拾おうと、乗り場に行ったのだが、客待ちのタクシーは1台もなし。逆にタクシーを待つサポーターは増えていくばかり。大学で教わったタクシー会社に電話をするが遅いせいか、誰も出てくれない。
時間は午前0時。来ない待っていても仕方がないので、治安が非常に悪いと知りつつ、駅の外の通りに出てみる。しかし、車はほとんど通ってなくて、やさぐれた白人の男に25ランドせびられたり、暗闇で爛々と目を光らせる黒人の男の視線を感じたり、男が2人乗った白タクに誘われたり…、結構スリリングな雰囲気がビンビンに伝わってくる。「マジ、やばい。ここにいるべきではない」みたいなことを感じたのは、どこの国に行ってもなかった、これまでで初めての経験だ。今、ここでホールドアップされても仕方がない…。それで、すぐに駅の構内に戻って、再びタクシー乗り場へ。ところがやはりらちがあかないので、再び通りに出ようとしたところで、出会い頭にタクシーをゲットして、大学へ戻ったのだった。痺れた…。
夕方、サッカーシティーに向かうために、タクシーを呼んでもらおうと、レセプションのスタッフにお願いすると「自分で呼んで」と電話番号を渡された。スタッフはフレンドリーだが、どこか冷たい感じ。それがホテルとの違いと言えば違いだ。
で、タクシーでダーバンへ行く前にも利用した悪名高きパークステーションへと向かう。先日、サッカーシティーからの帰りに使ったのだが、スタジアム最寄り駅まで無料で利用できるのだ。
THE MATCH
ブラジルvsコート・ジ・ボアール
20:30キックオフ/サッカーシティースタジアム
グループリーグ屈指の好カードということもあって、客席はほぼいっぱいになった。どちらも攻撃的なイメージのあるチームなので、結構いい試合になると期待も高かった。
ブラジルが着実に点数を重ねて3−0。コート・ジ・ボアールもドログバのゴールで1点を返したものの、やはりブラジルは強かった…。ルイス・ファビアーノのゴールがハンドで、そのリプレイがスタジアムの大型モニターでも流れたと聞いたのだが、こちらのスタジアムのモニターのサイズは著しく小さいので、安い席に座っていると、細かいところまで確認できない。ゴールシーンやシュートのシーンなどは何度もリプレイされるので、自然と目はいくんだけど…。

試合と同じくらい面白いのは観客。今夜は特におかしいことがあった。私の右隣はアメリカから一人でサッカー観戦にやってきた妙齢の女性。3週間滞在するのだとか。左隣は、南アフリカ在住の太った男性二人(推定120kgのブラジルサポーター)。すぐとなりの男は一人でビールを片っ端から飲み干していく。時折ブブゼラを鳴らし、おかまいなしにブラジルの国旗を振って、ポテトチップスをすすめてくれる。「何、飲んでんだ?」と聞かれて「水だ」と答えると、「ばっかだな〜」と言う。
別に嫌なからまれ方をすることもなく、なごやかに話をしていたのだが、終盤、カカがレッドカードで退場になってから豹変というか、急に酒がまわったのか、トイレへ行くと立ち上がった。その途端、その男は客席の下の方に向けてもんどりうって倒れてしまったのだ。幸か不幸か一つ下の列の客は先に席を立っていて(男が派手にビールをぶちまけて、客の服を濡らしてしまったため)、男の上半身は2列下の座席までずり落ちていた。それでも手にしたビールはそのままで、先に受け取って、周囲の客と一緒に男の巨体をもとの席まで引きずり上げた。セキュリティやメディカルスタッフが駆けつけるほどの騒ぎになって、メディカルスタッフの女性は「大丈夫なの? 本当に大丈夫なの?」と繰り返し男に声をかけていた。男は、何でもないという風に手を振って、席を離れた。
アメリカの妙齢の女性は「どうかしてるわよ、飲み過ぎじゃない」とおかんむりであった。まぁ、いろいろな楽しみ方があるものだ。

↑暗くてわかりにくいが、これが問題のお騒がせ男
ゲームが終わって、当然のように電車でパークステーションへ向かう。渋滞もなくラクチンなのだ。電車を降りたホームにもセキュリティが並んでいて、これ以上ないというくらいの警備が敷かれている。しかし、その問題はその先。タクシーを拾おうと、乗り場に行ったのだが、客待ちのタクシーは1台もなし。逆にタクシーを待つサポーターは増えていくばかり。大学で教わったタクシー会社に電話をするが遅いせいか、誰も出てくれない。
時間は午前0時。来ない待っていても仕方がないので、治安が非常に悪いと知りつつ、駅の外の通りに出てみる。しかし、車はほとんど通ってなくて、やさぐれた白人の男に25ランドせびられたり、暗闇で爛々と目を光らせる黒人の男の視線を感じたり、男が2人乗った白タクに誘われたり…、結構スリリングな雰囲気がビンビンに伝わってくる。「マジ、やばい。ここにいるべきではない」みたいなことを感じたのは、どこの国に行ってもなかった、これまでで初めての経験だ。今、ここでホールドアップされても仕方がない…。それで、すぐに駅の構内に戻って、再びタクシー乗り場へ。ところがやはりらちがあかないので、再び通りに出ようとしたところで、出会い頭にタクシーをゲットして、大学へ戻ったのだった。痺れた…。
Posted by ryujinoda at 09:00│Comments(0)
│FIFAワールドカップ2010南アフリカ大会
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